お正月が終わりました。
お雑煮って食べました?
地域によってホントに様々なお雑煮ですが、
やっぱり生まれ育った土地のお雑煮が一番口に合うのではないでしょうか。
ところで私、鹿之助は神々の出雲の国と、
ちょこちょこ出雲を名乗ってますが、
わが家は出雲市ではないのです。
しかし、島根は東西に長い県であり、
東部を出雲(いずも)地方、西部を石見(いわみ)地方と呼び、
更に隠岐(おき)諸島を隠岐地方、と3つの地域からなっています。
なので、県東部に位置するわが家は出雲地方に属します。
(島根県出雲市稲佐の浜 弁天島)
他の都道府県にも『ある・ある』だと思いますが
この3つの地域それぞれに文化が異なります。
たとえば言葉。
一般に出雲弁といわれているのは出雲地方。
西部は石見弁。これは広島の言葉に似たところもあるようです。
出雲弁と石見弁はかなり違いがあります。
そして隠岐地方の言葉。
隠岐は単語そのものより、
イントネーションが独特のような気がします。
(蛇足ですが、隠岐は美人が多いです( ̄▽ ̄)
あ、ジュノンボーイの美系男子高生で話題になった 井手上獏(いでがみ ばく)くんは隠岐です)
話が脱線しました。
言葉については紹介した3つの地域にほぼ分かれているのですが
ちょっと驚いたのがお雑煮です。
なんと、島根には5種類以上のお雑煮があるようです。
出雲地方でも松江と出雲では違います。
わが家は場所的には松江の方に近くても
お雑煮は出雲と同じです。
出雲のお雑煮は、丸餅に澄まし仕立てで、具は出雲市平田産の十六島(うっぷるい)海苔という岩海苔だけです。
この岩海苔、寒風吹きすさぶ日本海の荒海で岩場に張り付いている生海苔を採ったものですが、海苔の中では超高級品です。
この十六島海苔を日本酒に浸し、それを澄まし仕立てのだし汁にお餅を入れたお椀にたっぷりのせて出来上がりです。
各家庭によってはこれに上質の鰹節も添えたりします。
私の生家では鰹節ありでした。
十六島の岩海苔は香りもとてもよく、お出汁の中でとろとろと溶けていきますが、口の中で何とも言えない磯の味と香りが広がります。
見た目はとても素朴で、これがお雑煮? と思われるのですが贅沢な一品です。
十六島海苔は最高級の自慢の特産品です。
この海苔のお雑煮でないと、正月を迎えた気がしません。
みなさまのご当地お雑煮もそれぞれお正月気分に浸れるのでしょうね。
日本の風景ですよね。
神々の出雲の国島根の主婦 鹿之助でした。