梅雨の、中休みだった雨が
久しぶりにしずかに
辺りを潤しました。
こんにちは
出雲の国の主婦、鹿之助です。
梅雨といえば
うっとおしいと感じられる方も
多いのではないでしょうか。
たしかにじめじめとして
体調までスッキリしなかったり
場合によっては大雨による災害発生など
あってはならないことも起こり得ます。
けして歓迎されるものには程遠いような気がします。
コロナ禍で外出がままならないということもありますが、
梅雨空の下、更に外に出るのがおっくうになりますよね。
さて、タイトルのとおり
島根では、特に水の都松江においては
この時期に降る雨を
『縁雫(えにしずく)』と呼ぶようになりました。
もっともこれは近年
地元松江市内の女子高校生によって
名付けられた名前なのだそうです。
出雲大社等があることなどから
ご縁の国といわれている島根県東部。
それにちなんで近年になってつけられた名前なのですが。
(フリー写真素材ぱくたそ)出雲大社神楽殿 大しめ縄
せっかく遠くから山陰を訪れてくださった方々が
雨に降られては楽しみも半減し、気の毒です。
そこで比較的雨の多い、そして水の都とも言われている松江では
おなじ雨降りでもこの時期の雨を
天からの幸せを運ぶ雨として
皆さんに幸運を授けたいという想いから
『縁雫』
と名付けられたそうです。
そぼふる降る雨の中傘をさし
縁(えにし)や
絆をもとめたり、感じたりしながら
ゆっくり散策するのも風情が感じられ
またいいものではないかと……。
縁雫……
ひびきもいいですよね。
今はコロナ感染拡大予防で
県外はもとより
県内でさえ遊びを目的とした外出は控えられていますが
来年の今頃は
しっとりと、縁雫を肌で感じてもらえたらいいななんて
思います。
しあわせを運ぶ雨……縁雫
梅雨時期にしか出会えない
幸運とのご縁の雨です。
市内、「カラコロ工房」などでは『縁雫』グッズなるものが
いろいろ販売もされているようです。
また、雨に似合うものと言えばやはり
梅雨時期の代表的な風物詩に
あじさいがあります。
島根はあじさいの栽培育成にも力を入れており、
新種の島根オリジナル品種開発も
積極的におこなわれています。
(島根オリジナル品種あじさい 万華鏡)
主なものに
・万華鏡
・銀河
・美雲(みくも)
・あかね雲
・星あつめ
などがあります。
(追記)
後日、「出雲 花の郷(はなのさと)」(島根県出雲市西新町)に行ってきました。
あじさいの見頃は少し過ぎていましたが、
それでも色々なあじさいを鑑賞することができました。
(出雲 「花の郷」にて 島根県オリジナルあじさい 『星あつめ』)
(出雲 「花の郷」にて ↑ すべてあじさいです)
縁雫の中に輝いて
麗しく咲くあじさい
どれも趣があって美しいです。
縁雫に濡れながら咲くあじさいを愛で
お抹茶処、お菓子処の水の都
城下町松江でお抹茶一服いただくのも
また格別ですね。
そういう日がいち日でも早く来ることを祈って……。
松江 彩雲堂 夏の和菓子