この度の豪雨によるあらゆる被害に遭われました方々に
心からお見舞い申し上げます。
(7月7日 道路と水田の境目 筆者通勤路)
また、それに伴う救助活動、支援等なされている皆様の
健康とご無事をお祈りいたします。
まだまだ油断が許されない状況です。
身の安全を確保していただきたいと思います。
先日の静岡県熱海の土石流の様子は
東日本大震災のときの津波の映像が甦るほどの衝撃でした。
ここにきて盛り土の問題など、人的な原因も取り沙汰されています。
その真意がどうであったのかはわかりません。
ですが、いずれにせよ
今はとにかく行方不明者を救出すること、
そしてまだまだ続く雨の状況、
二次、三次被害を招かぬことが第一です。
日本中で広範囲に豪雨をもたらしている線状降水帯。
関東をはじめ、中国地方、関西、九州などつぎつぎと危険な状況が広まっています。
先日、TVのニュース番組で
熱海の土砂災害に見舞われた地域の方に
インタビューをしておられる映像がありました。
その中で、
「今度の雨や川の濁流の程度は
今までも経験したことがあり
初めてではなかったので、
これほどまでの危険性は感じなかった」
とおっしゃっていました。
ひどい災害が発生する原因となるものに関して
「これほどの量の雨(濁流、雪、風など)は初めてだ」
と言われることがほとんどであるのに対し、
今回の熱海の土砂災害を引き起こした雨は
地元の人の感覚では
今までもあったこと。
今までもあったけれども
それでこんな大災害が起こったことはなかったと……。
専門家の方がおっしゃるには、
それが一番重要なところで
経験したことがあり、
尚且つその時に大きな被害が出なかったことに油断してしまったことだと。
これが悲惨な結果にもつながります。
つまり非難が遅れたりするのです。
まさか! という思わぬ事態に手遅れになったりするのです。
今までもこの程度のことは経験したけど大丈夫だったという安易な心づもりが
取り返しのつかない事態を招いてしまいます。
ましてや過去に同じような程度の雨だとか風だとかを
何度か経験したのであれば
すぐに万が一ということに備え、
国や自治体は何らかの予防を施すべきだったと感じます。
それこそが
「まさかこんなことが起きるとは」
という事態を引き起こさなくて済んだかもしれません。
大地は変化がないように見えても徐々に変動しています。
今日は大丈夫でも明日はわかりません。
これは何事にも言えることではありますが
もし、何らかの予兆を感じることができたら
もし、何らかの小さな変化に気付くことができたら
その先での状況はもう少し変わっているのではないでしょうか。
とはいえ、地震や津波、雪崩、竜巻など
そうしたものは寸前で何か小さな異変に気付いたとしても
私たち人間の力ではどうにもならないことは事実です。
ですが、
今回の熱海の土砂災害において
過去にあった豪雨や川の濁流
その過去の時点で
未だ大きな被害に至っていない時点で
なにか手立てはなかったのかと
悔やまれます。
甘く見ないでください。
見落とさないでください。
時々遭遇するものであっても
それが通常のものでないとするなら
なにかの予兆かもしれません。
大切な人に
声をかけてあげてください。
そして
どうか、ご自分の身も守ってください。
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