以前TVで、公共交通機関を利用するにあたり、ある市営バスで双子用ベビーカーは折りたたんで乗車しなくてはならなっかったという内容の映像を観ました。
SNSでも賛否両論で様々な反響があったようです。
確かにベビーカーや車いすなどは充分なスペースがなくては乗せられないので、ほかの乗客の方に対し、遠慮しながら利用されている方もいらっしゃると思います。
しかし実際問題として、たとえば双子のお子さんであった場合、まだベビーカーを利用しなければならないような年齢であるなら、母親一人で二人のお子さんを連れて外出するというのはとても大変です。
替え用のおむつなど、何かと荷物も自然に多くなります。
その上に二人のお子さんと、双子用のベビーカーですから、荷物を肩にかけて、ひとりをおんぶし、もうひとりを抱っこしてベビーカーをたたんで片手で持たなくてはなりません。
しかも、ベビーカーの重量がおよそ12~13Kgだそうです。
これで更に買い物の荷物でもあればお手上げではないでしょうか。
バスや、電車に乗る際、
お子さんをベビーカーから先ずひとりを下し、おんぶして、
さらにもうひとりを下ろし、ベビーカーを折りたたまなければならないとなると、お子さんがヨチヨチ歩きでもされるようであれば目が離せません。
荷物はある、ベビーカーはたたまなければならない、
子どもから目が離せない、
しかもおんぶもしている状態でとなると、
母親の労力はそうとうなものです。
13Kgのベビーカーを片手に、双子のお子さんと荷物を抱えてのバスや電車の利用がいかに困難か。
たとえば電車であれば、車いすやベビーカー、自転車など一緒に載せられる、広いスペースのある電車もあるようですが、その専用車両をほかの乗客の方に迷惑をかけないためにも、どの電車にも設けたり、乗りやすい位置に設置されたりなど、また、バスも何らかの工夫を施こすことができたらと思います。
製作コストや、需要のばらつきなど、リスクやデメリットもあるのかもしれませんが、座席が折りたためて利用乗客の状況にその都度、瞬時に対応できる構造にするとか、なにか工夫を見出すことはできないものでしょうか。
あらゆる場所で、バリアフリー化がかなり進んできてはいますが、バリアフリーばかりでなく、高齢者や、障害のある方はもちろん、それ以外にももっと広い視野で人にやさしい社会を推し進めていってほしいと思います。
SNSではベビーカーなど場所を取るから迷惑になるというコメントも多く寄せられていましたが、当事者の立場になってみなければ理解できないのだろうかと残念に思います。
自分中心ばかりでなく、自分の外側にも目を向けていただけたらもう少し人にやさしい社会が築かれるのではないかと感じます。
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