こんにちは
主婦 鹿之助です
私の数少ない(ほとんどいない)友人のうちの一人がご近所にお住まいなんです。
ほんと、直線距離にして百メートル無いんじゃね? てな感じです。
我が家の南側の廊下から……あ、まちがい、えんがわから見えるんですもの。
まさに目と鼻の先なんです。
でもこれがね
遠いのよ、あぁ~た!
谷を越えた向かい側の山?
とかそういうのじゃないですよ(・_・;)
(古風な私たちには日本の美が似合いますでしょ?)
滅多に会わないから遠いのです。
顔を見るのは年に一度あるかないか……ないです、ないです!
偶然どこかでばったり!
「あっら~♡ 久しぶりぃ~♪! 三年ぶり?」
みたいな……。
それすらほぼ無いし。
たまに彼女のうちの洗濯物が干してないと、
「生きているんだろうか? 死んでいるんだろうか⁈」 と‼ (;''∀'')
スマン、スマン(^^;)
そういや何年姿を見ていないのだろう? 三年なんてものじゃないかも?
メールなどのやり取りは時々するのだけれども……。
でも、親友なんですよ、これが。
彼女とは小学校時代から仲の良い間柄で、何年間かは疎遠になっていた時期もあったものの、徐々に交流も回復。
偶然お互いが嫁いできた場所が近所だったのです。
にもかかわらず会わない、逢えない、電話ですら話さない。
なぜか?
そこには深い事情が…………。
そこまで深い事情でもないんですけどね(^^;)
つまりは遠慮と言うか、油断してはならぬという
二人の間の暗黙の了解があるわけで。
その彼女、専業主婦歴が長く、ご主人のご両親と同居でン十年。
なんと、驚くなかれ、あちらのお舅さん夫婦と我が家のお義父さまのお三人方は
同級生なのであります……と、いうことは?
私たちの言動はツーカーでお互いの家族の耳に入るやもしれぬと
滅多なことを申しては、変に勘ぐられ、ありもしない詮索をされるのがオチだと。
「嫁たちはお互いに自分んちの愚痴をつぶやきあっているのでは?」
とあらぬ疑いをかけられては、たまったもんじゃない!
などと妄想し……まさに疑っているのは自分なんですよね(;''∀'')
なのでお義父さま方に知られぬように、悟られぬように
密かにメールとかで通信している次第であります。
そこまで慎重にしなくてもと思うのでありますが
両家の仲がとても親しい関係でありますので
そこは注意を払わないと自分の首を絞めるようなことにもなりかねません。
そうなの?
ちょっと考えすぎでした?
この友人のすごいところは、
とにかく朝が早すぎる
冬場なんか、まだ夜中じゃん! と言いたい時間から家事開始。
お豆腐屋さんじゃありません。
純粋にサラリーマン家庭です。
ダンナ様が何時間も電車に揺られて通勤とかでもないのです。
そして、そして
彼女は、朝昼夜、食事の支度は当然のこととして
外出するにも食事作りに間に合うよう必ず帰宅するというのです。
なので遠出もできず、長居もできず。
(なんか心が和みます 日本人だなぁ)
泊まり掛けや、長距離せざるを得ない場合でも家に残られるご家族に負担が掛からぬようできる限りの食事の準備をしておくのだそうです。
まさに主婦の鏡‼
いや、無理~~~~!
アタイには無理だわぁ!
それを何十年もこなしてきたというから凄い!
このプー太郎ごとき私は頭が下がります。
彼女はこの長い道のり、どうやってめげずに今日までやってこられたのだろう?
厳格なお義父さま
ちょいと癖のある(かなり、ある? ……すみません)お義母さまと
365日 ✖ ン十年
まさに表彰物デス‼
結局、何を言いたいのか
人生って何だろう?
自分って何だろう?
何かを犠牲にしてでも守らなければならないものがあるとすれば
人それぞれ違うけれども
彼女はけして犠牲だとかそんな風には思っていないだろうけれど
彼女にとってそれは何だろう?
彼女の楽しみって何だろう?
生き甲斐って何だろう?
これまで何に支えられてここまでこられたのだろうって思ったとき
私自身が、どれだけ恵まれているかを気付かされたのです。
私は今日まで、夫に助けられて、好き勝手にさせてもらっていたなぁって。
自分のわがままをずいぶん通してきたなぁと。
きっと、彼女には私の知らない
彼女なりの幸せもたくさんあったと思うけれど
もっと自分が本当にしたいこと、したかったことだってあるのじゃないかな?
いろいろなしがらみの中で、家族のためにひたすら家を守っている彼女を見て
あ、見てじゃないや、姿見てないしぃ~!
ほんとによくやるなぁ、でも
それでいいの?
そんなこと言うと気を悪くするかもしれない
彼女はそうして今日まで来たのだから
私が口出ししてはいけない、はい!
彼女は彼女なりの幸せを感じている部分ももちろんあるのだろうから。
私には手の届かない遠い存在のご近所の親友です⁈
数十メートル先のお家の内部事情をこっそりのぞき見したい衝動に駆られながら
プー太郎の私、鹿之助は
今日もしょうもないたわごとをつぶやきながら、あ~~また食事の準備をせねばと、嘆くのでした。
ここまでお付き合いいただきありがとうございます。
みなさまに楽しみ多かれと祈ります。
≪お詫びの言葉≫
もし、万が一、まかり間違って偶然これを読んでしまった貴女が、これってわたしのことかしらん? と該当すると思われるようでしたならば、誠に申し訳ありません。
個人情報保護法には引っかからないとは思いますが、ご容赦くださいませ。
出雲の国 プー太郎こと主婦 鹿之助でした。